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定山渓の人々 #005

定山渓の自然体験

定山渓自然の村 前 施設長
志賀 和行さん

「人と自然のかかわり」をテーマに様々なプログラムを実施する野外教育施設『定山渓自然の村』の施設長(前) 志賀 和行さんにお話を伺いました。

自然を深く楽しく学ぶ

札幌市の施設『定山渓自然の村』は、自然体験を主体とした野外教育施設として平成10年6月にオープンしました。コテージ・テントハウス・テントサイト・ふれあいハウスがあり、オープン当初から、様々な自然体験活動プログラムの提供を行っています。

参加者は小グループが中心で、家族や友人たちが宿泊や日帰りで施設を利用していて、6割くらいはアウトドアをはじめてみたいという方ですね。ここでは食べもの以外はレンタル用品が豊富に揃っていますし、使い方もスタッフがレクチャーするので、安心してご利用いただけます。食事は飯ごうや羽釜を使ってご飯を炊いたり、石窯でピザを焼いたり、ここならではの食べ方やスタッフがガイドとして同行する、「森の観察会」プログラムに参加して自然について深く楽しく学んだり、とにかく『定山渓自然の村』の環境自体を楽しんでほしいですね。

自然と人との共生

最近では冬のキャンプが流行っていますが、ここではオープンした25年前から冬も含めて通年営業をしています。同じ場所でも夏と冬では見え方が全然違い、緑に覆われた夏の木々は冬になると葉っぱが無くなり、遠くまでよく見えるようになります。そうすると鳥たちが良く見えたり、白い雪の上をよーく見ると虫たちが活動をしていたり、その季節ごとでしか見ることができないものがたくさんあります。

もちろん野生動物もたくさんいて、『 定山渓自然の村 』のすぐそこは手つかずの自然が広がっているため、周りにはヒグマやエゾシカ、エゾリス、ウサギ、キツネ、モモンガ、テン、タヌキなどたくさんの野生動物が暮らしています。そのため動物が食べて味を覚えてしまわないよう、村内で出たゴミの管理は「鉄製ごみ保管箱」に入れるなど徹底してもらい、野生動物との共存についても学んでもらいます。

森の中だからこそ味わえる体験

冬の『定山渓自然の村』では、スノーシューを履いて森に入ってもらうのが一番おすすめですね。雪深い森の中では、夏は笹で覆われて行けない場所にも、冬はスノーシューを履くとどんどん進むことができるのが醍醐味。チューブ滑りなどもありますが、ここではぜひ森の中でふかふかの雪の中に横たわってみたり、鳥の声に耳を傾けてみたり、逆に何も音がしない静寂を味わってみたりというのは、冬の森の中にいるからこそできる体験です。

めったに見られないクマゲラが姿を見せて木に穴をあけていた時は、参加者をご案内して貴重な機会を楽しんでもらったこともありました。また、夜空の星も夏と冬では全然ちがうんですよ。冬は空気が違うのか星がピカピカと輝いています。星空の写真を撮るために利用している方もいますね。

どの季節ももちろん楽しめますが、私がおすすめは冬です。その中でも冬の早朝。朝日が白んできた時の空気や、出会う鳥や動物たち。これは宿泊をしないと味わえないですね。

体験がきっかけを作り出す

『定山渓自然の村』は、きっかけ作りの場でありたいと思っています。特に子供たちには、ここで過ごす事でそこから何かが生まれると良いなと思っていますね。私自身も小学生の頃に、たくさんの自然と関わる体験をしたことがきっかけで現在の仕事につながっています。

ここでは道具を持っていなくてもレンタルがありますし、レクチャーもしています。アウトドアをやってみようかなという方が気軽に始められる施設であれば良いと思っています。それがこの施設の使命だと思っています。

今後は野外教育施設として、自分たちで実際に触れて学ぶことができるセルフプログラム的なものを増やせたら良いと思っています。例えば、朽ちた木やビオトープのようなものを置くことで昆虫を見られる仕掛けを作ったりして、自由に見ることで学びや気づきのきっかけが作れたら嬉しいですね。さすがにヒグマを見せることはできませんけどね。笑

定山渓の自然体験

定山渓自然の村 前 施設長
志賀 和行さん

小学生から自然に触れる様々な体験をしたことがきっかけで現在の仕事に就く。

『定山渓自然の村』に平成13年から5年間の勤務後、他施設での勤務を経て、『定山渓自然の村』に戻り施設長(前)として勤務。「がっちゃん」のキャンプネームで、自然や動植物とふれあい学べるきっかけ作りを提供している。

定山渓自然の村

TEL 011-598-3100

公式サイト
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