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景勝地紹介
九段の滝・千丈岩

豊平峡駐車場より電気バスに乗り、一つ目の「冷水トンネル」を抜けると、「滝の沢」を渡る橋上にて左手に見えてくるのが『九段の滝』です。5~10mの落差の滝が幾重にもあり、残念ながら橋上から数えてみても9段すべては見えません。

右手に目を移すと、豊平峡に数ある奇岩絶景のうち、最も高い巨大な岸壁である『千丈岩』が望めます。岩の標高は802m、刃物で切り取られたような垂直にそそり立つ岩壁は約200mの落差があります。

ダムが完成する以前の豊平峡では、4月~6月頃にかけて雪解け水により、あちこちに季節限定の滝が見られました。その滝の一つである「千丈岩」から発生する滝は『千丈滝』と名付けられ、最も落差が大きく、水量も多い滝でした。

かつての豊平峡は険しい岩峰が連なり、札幌岳を源流とする『冷水沢』や『九段の滝』を抱える『滝の沢』など豊平川の岩間に流れ落ちる景観は、白蛇がのたうつような名景勝地でした。さらに奇岩に囲まれた「大爺淵(おおやぶち)」があり魚が群れ遊び、炭酸水が湧く泉や、「よくあたたまり、傷にも効く」と言われた「赤土湯 」と呼ばれる温泉もありました。

この天然の炭酸水が湧く泉は2km上流にあり、地元の子供たちなど、大勢の人がハイキングで訪れ、持参した砂糖を加えて天然のサイダーを作り、のどを潤しました。しかしその泉も、昭和42年(1967年)豊平峡ダムの建設工事が始まり、昭和47年(1972年)ダム完成で類い無き峡谷美を誇った豊平峡は、残念ながら湖底に眠ってしまいました。


インフォメーション

カテゴリ

エリア
豊平峡
区分
観光, 自然
施設
散歩, 無料
設備
散策路, 景観
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