定山渓ダム下流園地へ向かう道の途中にある小樽内川に架かる橋です。ここは、流れが激しく、水が岩に砕け散って、年中冷気を感じられるところです。橋の名称からもわかりますが、すばらしい紅葉景観が魅力です。水しぶきをあげる渓流と美しく染め上げられた紅葉の取り合わせの妙は、時雨橋と併せて「隠れた紅葉スポット」と呼ばれています。
定山渓で最も美しく紅葉する木として有名なハウチワカエデ(別名メイゲツカエデ)が多いのもここの特徴で、秋には絶対に訪ねてみたくなる橋ですが、それだけではありません。赤も黄も橙色も褐色も、木により葉により、ことごとく色あいが違い、それらが重なり、織りなす錦の意匠が全体的に格段に鮮明なのにも驚かされます。
冬の凛とした雪景色も捨て難いものがあります。激しい流れも雪の中ともなると、優しく奏でるような流れに変わり、まるで子守唄を聴かされているようです。
今は周りに住む人もなく、訪れる人もあまり多くないためでしょうか、エゾシカやキタキツネ、エゾタヌキ、二ホンテンなどの動物たちをよく見かけます。特に冬期は、エゾシカの集会場といった感じで常時20~30頭ほどが群れている光景は、まさに水墨画の「渓山游鹿」の世界のようです。
インフォメーション
- 所在地
- 札幌市南区定山渓
カテゴリ
- エリア
- 定山渓
- 区分
- 観光, 自然, フォトスポット
- 施設
- 無料
- 設備
- 景観